ライフスタイルに合わせて住宅を変える

トレンドデータ

これまで「住宅のピラミッド型」の底辺に位置していた賃貸アパート・マンションの持つメリットと、マイホームを持つリスクについて解説します。ライフスタイルに合わせて必要となる家の形は変化していきます。それによってそれぞれのメリットとデメリットも変化しているのです。

ローン支払い期間中に変化する家族の生活

分譲マンションや一戸建ては、多くの場合、多額のローンを組んで購入されるでしょう。それにより「ローン」に縛られてしまう一方、賃貸アパート・マンションはライフスタイルに合わせて家や家賃を変えることが可能になります。

3LDKのマンションを30年ローンで購入したケースで考えますと、ローン支払い期間である30年の間に家族の生活には変化が出てくるものです。子どもが進学や就職で他県などへ移住し自宅から通えず家を出る可能性は十分考えられます。仮に夫婦2人になったとして3LDKは2人の生活では広すぎます。空いた部屋は物置代わりに使われるケースもあるようですが、そのような無駄なスペースを維持するためにローンを支払い続けるのも考えものです。

これが賃貸アパート・マンションであれば、ライフスタイルに合わせて自由に変更することができます。夫婦ふたりのときは1LDKに住み、子どもの誕生に合わせて3LDKに移り住んで、子どもが独立すれば2LDKに住み替える。

3LDKという間取りが必要な時期は人生の中で16年程度という試算も出ています。分譲マンションや一戸建ての購入では30年もの間3LDKのローンを払い続けますが、賃貸アパート・マンションならば16年間だけ3LDKの家賃を支払えばいい。

家賃代わりにローンを支払うことが本当に得なのか、改めて考え直す必要がありそうです。

マイホームを持つ「喜び」と「リスク」

ここまで、一戸建てや分譲マンション等のマイホームの購入を否定するような話になりましたが、決して「マイホームを買う」ことを否定しているわけではありません。
マイホームは、自分の土地に自分の城を建て、ひとつ屋根の下で家族と暮らす。そういったかけがえのない喜びがあります。

ただ、マイホームには喜びがある半面、「お得」だと思って購入してもそうではない場合や、それ以外のリスクがあることも把握しておくことが必要だと思います。
なかでも、災害や建築の不祥事は大きなリスクになるでしょう。

阪神・淡路大震災や東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、熊本地震では、多くの方が被災されマイホームも被害に遭われた方は少なくありません。建て替えや修繕には多額の費用が掛かり、さらにローンの支払いや仮住まいの住宅の家賃の負担が重なることもあったようです。

また、古くは構造計算書偽造問題(姉歯事件)や横浜市マンション傾斜問題など、社会問題になった建築の不祥事が度々ニュースを賑わせています。
マイホームを持つということは喜びがある半面、このようなリスクがあり、メリットとデメリットを併せて考えていく必要があります。

おすすめ記事

おすすめ
高齢者向け賃貸での相続税対策
相続税対策

皆さんはアパート・マンションというとどのようなものを想像しますか?学生や若い社会人をターゲットとしたワンルーム、1Kや、夫婦2人がターゲットの1LDK、ファミリー向けの2LDK以上のアパート・マンションではないかと思います。近年、高齢化の進行で高齢者をターゲットにした賃貸が注目されています。

おすすめ
リフォームとサブリースの組み合わせによる相続税対策効果の検証

相続税対策の効果が高いのは、リフォームとサブリースを組み合わせることです。古くなったアパート・マンションのリフォーム前とサブリースを組み合わせたリフォーム後でどれくらい相続税評価額が変わるか検証していきます。