2015.11.10

那覇市「しむ」

小生は、琉球食材なら”ヒージャー(山羊)”以外はなんでも食する、知る人ぞ知る沖縄フリークである。
当社において、小生が小隊長ならサンダース軍曹役の専務は、小生の沖縄出張を「旅行」と呼び出張と認めていない。
そう言われるくらい沖縄が好きである。海外とは思わない、古き良き日本である。
ムシュランを愛読の貴兄達も、「やけに沖縄ネタ多いな」とお気づきの方も多かろう。

そんな小生でも知らなかった。那覇の街中に観光客の全く来ない、ひっそりとして明るくてこれぞ沖縄家庭料理!
という素晴らしい沖縄料理を出す店があったとは。
モノレール美栄橋駅のすぐ近くにあるその店の名は「しむ」。意味は聞きそびれた。
奥に小上がり、テーブル3つ、カウンター4席。
程よい家庭的空間にオジイとオバァ。いや、調理担当の”ネエネエ”とフロア、ならびに調理助手の御主人の二人で営むお店。とにもかくにも、何をオーダーしても旨い!
魚はその日の仕入れた鮮度の高いものを出す。
「どれがお勧めですか?」
「出せるものは全部おすすめ」
と、のたまうだけのことはある。まずは沖縄を代表する三大高級魚の一つ『マクブ(シロクラベラ)』の刺身。

盛り付けも内地並みに綺麗な盛り付け。
また味も、「南の魚は締まりがなくて」という御仁には是非食させたい、素晴らしい弾力、皮目の脂ののり。
「う~ん」と唸る。
突き出しのコンブチャ―(昆布)の煮付けも抜かりない。
「ジーマミー(ピーナッツ豆腐)」も勿論自家製で、もちもちっとした食感に、香ばしいピーナッツの香り、たまらん!
思わず”ごくごくごく”と程よく冷えた、凍らせたジョッキの”オリオンドラフトビール”をジーマミーの残り香漂う喉に流し込む。
「うひょー」思わず声が漏れる。

チャンプルーもどれを食べても、沖縄野菜のおひたしも、グルクンやキビナゴの唐揚げも、すべて旨い。
だが特に感動したのが、薩摩揚の元になったといわれる「チキ揚」。
新鮮な魚の白身を擂鉢で、揚げる度にあたって揚げたてを即頂く。旨くないはずがない。絶品である。
これには前述のオリオン。も捨てがたいが、なんといっても菊之露VIPのロックが効く。

さらに〆に頂いたソーミンチャンプルーならぬソーミンタシヤである。

シーチキンも何も入れずにただ細かく切った青葱みじん切りのみで、あとは細めの素麺を炒めているだけ、
のはずなのになぜ?こんな美味いのか!?美味い!兎に角美味い!!!
歳も考えずおかわりしたほどの美味さであった。沖縄家庭料理、初めて頂くのに、なぜか懐かしい”祖国の味”であった。

沖縄料理「しむ」
沖縄県那覇市前島2-1-7

TEL 098-867-0046
営業時間 18:00~翌0:00(L.O.22:00)
定休日 不定休

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