2016.03.10

築地「一凛」

「旬」敏な中華である。
四川料理の名店というより、「料理の鉄人」陳健一の店といった方が通りがいいかもしれないが、
四川飯店で修業した新進気鋭のシェフが“東京チャイニーズ”と銘打って築地の裏路地に出店した中華料理店である。
まさに旬の素材を、四川料理の技法で、最高の状態で提供する。
決して高くはない自然派のワイン、台湾や中国本土の老酒と共に味わう。

その日のシェフのお奨めを食したければ、¥5,000~のコースで決まり!
まず「旬」菜揃いの品に舌鼓を打つこと請け合いである。
この日は、鱈の白子の麻婆豆腐他。
ありそうでなさそうな組み合わせをあたかもありきたりのレシピのように仕上げてくる。絶品であった。
レギュラーメニューにも抜かりはない、上海蟹の小龍包、カニみそが生地に溶けて、これまた絶品である。

なんといっても一凛の看板娘は「よだれ鶏」。
四川の技法で辛く、そして胡麻の風味をふんだんに効かせてパクチーの香りを強からず弱からず添える、素晴らしい美味なる一皿。
特に、上に乗った鶏の肝を丁寧に裏ごししてフォワグラのように固めた肝のパテ、堪えられない酒の“アテ”。この料理のアクセントになっている。
おっと、その皿下げるべからず!
また酒を飲むなら、追加で餃子をオーダーし、そのタレで食すべし!
もっちもちの餃子とパンチの効いたタレが絶妙である。
東京チャイニーズ、恐るべしである。

「一凛」
東京都中央区築地1-5-8 樋泉ビル 1F

TEL 03-3542-6663

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