2016.12.10

松山市/鍋焼うどん「アサヒ」

松山のソウルフード「鍋焼うどん」
第二弾、「アサヒ」の取材である。

「ことり」以上に店構え、店内共にレトロな雰囲気である。まさに昭和。
鍋焼玉子うどん(¥600)をオーダー、玉子なしなら¥550である。
おっと「いなりずし(2個¥260)」も忘れてはならない。

鍋焼うどんを待っている間、これまたレトロなガラス棚から「いなりずし」が先に運ばれてくる。
食べたいのをぐっと我慢し、うどんの甘いスープとの組み合わせで頂くことに。
…しようと思ったが、ぷっくりとした酢飯がこぼれそうな大きないなりが、
「一個だけ」と語りかけるので、ひとつ先に頂いてしまった。

外見通りの、なぜか亡くなった祖母が作ってくれた稲荷のように、
とても懐かしくほんのり甘い美味しさである。

さてさて目当ての鍋焼玉子うどんは、「ことり」同様アルミの鍋に入れられて供される。
実はこちらが”元祖”である。

昭和22年当時、まだ甘いものが貴重だった時代に、
「甘い」うどんをテーマに創業者が考案した鍋焼きうどん。創業当時のコンセプトのままである。
具材は、牛肉のしぐれ煮、青葱、かまぼこ、宇和島名物じゃこ天、お揚げ、玉子。
うどんは、讃岐に比べれば柔らかめだが「ことり」より太くコシがある。
つゆは、「あぁ~予想通り甘い!でも美味い」
そして、何故かとっても懐かしい。
「ことり」も甘い味付けだが、もう少し控えめで、いりこ出汁が効いていたと思い出す。
どっちも捨てがたい。好みであろう。
よりノスタルジックをお望みの貴兄には「アサヒ」をお奨めする。
その節は「坂の上の雲」の文庫本もお忘れなく。

鍋焼うどん「アサヒ」
松山市湊町3-10-11

TEL 089-921-6470

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