すすきのの、南3条西5丁目の三条美松ビル3Fにあるしゃぶしゃぶ屋。
カウンターとテーブル席が2つ。
実はこの「しの平」単なるしゃぶしゃぶ屋じゃない。
酒屋と銘打つだけあって、日本酒・ワイン・焼酎の豊富な品揃え。
日本酒なら道産の「国希」は言うに及ばず静岡の「磯自慢」、三重の「作(ざく)」これを置いてるとは。広島の「雨後の月」等々銘酒揃い。焼酎も芋麦と両方レパートリー豊富。
ウィスキーもオールドパー&マッカラン12年物から竹鶴17年まで。シャンパンもレギュラーなものからテタンジェまで、左党にはもってこいのラインナップである。
更に同ビルの5階に食肉販売の許可を取り肉工房まで備えた『本格正統派』のしゃぶしゃぶ店である。それでいてカジュアルな店構えと対応の素晴らしい亭主・女将・店員が好ましい。
しゃぶしゃぶ以外も季節の一品料理があり、どれも丁寧に仕上げられていて文句なし。
だが「しの平」、やはり一人一つの専用鍋で頂くしゃぶしゃぶの肉に勝るものはない。
「絶品」とはこの店にこそ相応しい形容詞であろう。
「黒毛和牛」亭主が産地やブランドにとらわれず、A5ランク肉より選び抜いた上質な黒毛和牛、真の「特選黒毛和牛」。
赤身に抜群の美味さを秘めた道産子牛「平取和牛」。
う~ん甲乙つけがたい。
どちらも肉質、脂質の甘み。う~む、唸るしかない。
店主がこだわる特選黒毛和牛から北海道ブランド牛まで幅広く用意されている。
北海道で肉と言えば「豚」か「ラム」であるがどちらも万全の備え。
「平取黒豚」の「大樹ホエー豚」それぞれヒレに近い部位と「バラ」が供され、ホエー豚のあっさりした旨味が後をひく。ラムは「赤平産ワインラム」希少な道産ラムの一つで独特の癖が少なく柔らかな肉質で苦手な貴兄にもお勧めできる。
この日一番感動を覚えたのが「黒毛和牛 牛タン」勿論使うのは垂涎の的の和牛の芯タン。
柔かい、脂身に旨味がある、だけでなく、亭主特製のどこまでも澄んだまろやかな出汁に「さっと」くぐらせて口に運んだ時の牛タン特有の「香」と「食感」が素晴らしい!
他にも道産らしい 「知床産エゾシカ」も秋から春先まで用意があるそうである。
〆はラーメン・うどん・雑炊が選べるがどれも調理前には「がごめ昆布」をいれて灰汁をきれいに丁寧にとってくれる。まさに「イタツク」のしゃぶしゃぶ店である。
海産物も勿論いいが二度目の札幌には是非!ご予約はお早めに。
しの平
北海道札幌市中央区南三条西5-14 三条美松ビル 3F
定休日 日曜日、月曜日