2017.11.10

安中市/釜めし「峠の釜めし本舗 おぎのや 」

ノスタルジーである。
学生時代まだ北陸どころか長野新幹線すらなかった頃、
スキーの同好会だった小生は信越本線に乗ってよく信州のゲレンデに向かった。
直立した“二等席”での道中の楽しみと言えば惰眠と駅弁である。
高崎での「だるま弁当」の誘惑に打ち勝ち、横川駅の立売から我先にと買う駅弁、
そうそれが「峠の釜めし」である。
当時は2個買って2個食べ、使いもしないのに瀬戸物の釜を無理して1個持って帰るのが常であった。久々に東京駅の売店で、その懐かしい茶色の瀬戸物を見つけた。

早速、信越ならぬ東海道新幹線に持ち込み、変わらぬ包装の紐をもどかしくもそそくさと解き、見た目より軽い瀬戸物蓋を開ければそこは雪国だった…もとい、それは釜飯だった。

真ん中のうずらの卵に始まり、鶏肉、椎茸、牛蒡、筍、紅ショウガ、グリーンピース、栗、杏。変わらぬラインナップ、変わらぬ配列。
外に添えられた箱には香の物と山葵漬。これまた従前通りである。
貴兄は好きなものは先に食する派?最後に残す派?
小生は後者である。
うずらは最後のお楽しみ。
まずは牛蒡と米飯、次に筍、鶏肉、椎茸、時々グリーンピースと紅ショウガ。
一巡したら山葵漬を米飯に塗りたくり口に放り込む。
小生のみならず多くの関東人が懐かしく、そしてほっとする甘めの味付けの釜めしである。
米粒一粒もなくなったところで、お楽しみのうずらの卵を噛みしめ味わい、お茶を一口。
あとは仕上げの栗そして杏である。
横川に主要列車が止まらなくなってはや20年。
それでも愛され続ける「峠の釜めし」。
これからも永遠であれ!

峠の釜めし本舗 おぎのや 本店
群馬県安中市松井田町横川399
[月~金]10:00~16:00
[土・日・祝]9:00~16:00
※季節により変動有

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