博多豚骨ラーメンの元祖といえば「元祖長浜ラーメン」。
小生が生まれる10年ほど前の1952年に開業し、
55年の魚市場移転に伴い、福岡市中央区長浜地区で営業を始めた。
魚市場の人が短時間の空き時間に
「朝ごはん」や「おやつ」代わりとして食べるため、
ゆでる時間短縮のため極細麺になった。
替玉の開発秘話として伝わるのは
常連客に「麺だけお替りできんと?」と聞かれた大将が
「よかばい」と答えたのがきっかけとか。
今ではどの博多ラーメン店でも常識になっている。
屋台がずらりと並ぶ長浜地区で、屋台ではなく店舗を構えていた。
1杯400円。観光スポットとしても知られていたが、
店に客が入ると注文する前に、
店員が先にオーダーするスタイルは独特であった。
客もなれたもので、のれんを潜ると
即「カタ」「バリカタ」「ハリガネ」等、
自分の好みの麺の固さを店員よりはやくコールする。
そんな正月以外は無休、24時間営業の本店、
「複雑な事情によるお家騒動」で閉店となったのがニュースで流れてもう久しい。
その流れをくむ店のひとつが「元祖ラーメン長浜家」である。
昔から変わらない、伝統のあっさりした豚骨スープ。
麺の注文は昔とは違ってちゃんと聞いてくれる(笑)。
麺はスープにもよく馴染む。
ぴろっとしたチャーシューはやや塩辛、これも変わってないかな(笑)。
この塩味が、あっさりスープの輪郭を整えてくれる。
ネギは昔より多めかな。相変わらずトッピング少なめ。
だからこそスープ本来の味をを引き立てている感あり。
日常的に食べたくなる味。〆にも良し。
元祖ラーメン長浜家
福岡県福岡市博多区上川端町10-242
TEL:092-292-7828
営業時間:10:00~翌5:00
定休日:年中無休