2020.06.25

中央区/蒲焼「竹葉亭」

『竹葉亭は慶応2年(1866)、浅蜊河岸(現在の新富町)で、
桃井春蔵道場門下生の「刀預り所」を役目とした留守居茶屋として、
初代別府金七が創業。二代目金七が、鰻屋を目指し販路を拡大、
新富座、歌舞伎座などへ弁当を納入し、名店としての地位を確立していった。
二代目金七は書画骨董の見識があり、座敷の調度品は琳派の名品など
高雅を極めた。』と文献に記載されるほどの蒲焼の老舗「竹葉亭」。

築地と銀座の間の一等地とは思えない“わびさび”の風雅を感じられる小庭園と
瀟洒な建物に茶室風な出入り口を持つお座敷。
差し向かいでお銚子を傾ければタイムスリップしたかの如くである。

肝心の蒲焼も、色艶を伴うその照りはくどくなく、それでいて
鰻本来の身の味、脂身の甘さを感じられる伝統ある上品な味付け。
流石、老舗の技である。

先付けから始まり、お刺身、お椀(このお出汁がまた格別!)、
白焼(フワッと焼き加減が絶妙)、蒲焼、ご飯、味噌汁、
香の物(鰻屋の漬物…酒のあてにも)、水菓子、和菓子まで
蒲焼会席¥11、300~。

そう言えば慶應義塾発祥の地、明石町にも近い。
福沢諭吉も足を運んだのだろうか。

空間、立地、歴史、味…、福沢諭吉お一人の重みを
蒲焼と共に噛み締めた次第である。

竹葉亭 銀座店
東京都中央区銀座5-8-3
TEL:03-3571-0677
営業時間:
月~金 11:30~14:30(L.O) 16:30~20:00(L.O)
土・日・祝 11:30~20:00(L.O)
定休日:第1、第3月曜日

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