2020.09.23

中央区/懐石・会席料理「久丹」

昔、弊社の本社も八丁堀にあり、10年前位にはちょっと1杯のために
新富町にはよく足を運んだものだが、これと言って名店があった記憶はない。

それが今や予約困難10指に入る「鮨はしもと」を始め、
名店のひしめく場所になった新富町。

“ムシュラン”愛読者はお気づきと存ずるが、
小生、星の数にも〇〇ログの評点にもあまり興味がない。
全くの唯我独尊・自己満足・自分がうまけりゃそれで良い派である。
また、商売人の端くれなので、コストと味の見合いには敏感である。
何より滅多に予約の取れない店は、食べたい時に食べられない店であるので、
味を覚えるだけ身体の基・舌の毒である。

その新富町の地に、日本料理店がオープンした。
店主の中島功太郎氏は、福岡の割烹からキャリアをスタートし、24歳で渡米。
帰国後「鮨 秋月」で修業。その後、料亭「青柳」出身の主人が元麻布で営む
ミシュラン三ツ星常連「かんだ」の厨房で、10年和食の道を極め、
満を持してオープンしたのが「久丹(くたん)」である。

季節感あふれる一見シンプルに見える一皿一皿に、これまでの修業で培った
技とセンスが、いかんなく発揮されている。
そのひとつが蒸アワビ。肝を取り去り、昆布は使わず、少量の酒だけで半日かけて
じっくりと蒸す。肝を外すのは、余分な香りを付けないため。
もちろん産地にも拘り、京都舞鶴産のものを直接仕入れている。

また、お刺身は盛り合わせず、1種類の魚を一皿に。
鮨屋での修業の賜物か、いつも素晴らしい手巻寿司が供されるが、
巻いた海苔は、一口ずつ歯切れよく食べられるよう
隠し包丁が入れられている。
最近、お気に入りの和の名店である。
ちなみにミシュラン星獲得店とのこと。

久丹
東京都中央区新富2-5-5 新富MSビル 1F
TEL:03-5543-0335
営業時間:18:00~20:30最終入店
定休日:日曜、祝日

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