2023.02.28

神奈川県真鶴町/海鮮「うに清」

最初に訪れたのは学生時代だっただろうか。
ここ「うに清」は、湘南ドライブの延長で愛車の“かっとびスターレット(5MT)”を駆って、
真鶴へ遊びに来た際にたまたま通りかかった人気の海鮮レストラン。
というより磯料理店。当時バブル末期で数時間待たされたと記憶している。

あれから伴食する相手が友人から家族に代わっても、数年に一度は通っていたはず。
そういえば週末熱海通いを始めて5年、こんなに近いのに「うに清」に行ってないことを思いだした。

コロナ禍で出張が減った分の運動不足を解消する為に始めた山歩き。
湯河原の幕山公園トレッキングの後にでも行ってみるか、と思い立ち6~7年ぶりに訪問。
「あれ?真鶴駅を背に左手まさに真下の磯の崖っぷちにあった木造の『うに清』の建物がない!」
と思いきや、道路の対面右手に新しい建物が新築されているではないか。
改めて“久しぶり”に訪れたことを痛感。

もう昔ほどは混んでないだろうと思い、予約もせずに13時半に着いたものの、入店まで30分以上待たされた。
「いや~今でも人気店なんだ。」
待たされたのに、ちょっと嬉しかったりする。
あの古びていたけれど、磯の真上にあった味のある店舗の片鱗は残っていないが、
何となく雰囲気は当時をしのばせるものがある。
上皇・上皇后両陛下も行幸された御写真が飾ってあったのには正直驚いた。


どれどれ、あっメニューは変わってない、値段は上がってるんだろうけれども。
行く前は「亀¥5,500」を頼むつもりだったが、待たされた分空腹が増し「特上¥7,500」へグレードアップ。「亀」から上のコース、メニューの字面を見ると同じような内容に見えるが、同じ魚種でも活造の魚の大きさや質、伊勢海老も大きさは親子位の違いになる。伊勢海老の身の弾力感は、ある程度身が大きくないとあの特有の「プリプリ感」は味わえない。

さらに最後のお楽しみ、伊勢海老の“味噌”がしっかり効いた味噌汁の出汁に各段の差となって表れる。お通しは「粒貝の佃煮」(ノンアルコールビールにもついてる)、その日特上コースの 内容は「おっきな伊勢海老活造、まだ動いてるでっかい平目の活造、鮑の刺身、栄螺刺身、生うに、鯵たたき、栄螺のつぼ焼き、伊勢海老鬼殻焼、鰤の照り焼き、鮪のぶつ一皿、伊勢海老の味噌汁、ご飯、漬物。

どれもこれも取り立てて変わった調理法が施されている訳ではないが、磯辺からちょっと離れたものの、座敷に備え付けられた背丈よりも高い一枚ガラスの大きな窓のお蔭で遠くに房総半島、近くに三浦半島が見渡せ、その雰囲気と魚類の抜群の鮮度が相模湾そのものを食しているような野趣を味あわせてくれる。敢えて難点を上げるなら、平日でも混んでいること。短い営業時間(11~16時)。
一番は車でないと来難い=酒が呑めない…のが小生には“玉に瑕”である。

うに清
神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1162
TEL:0465-68-1276

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