2023.05.28

東京都港区/鰻「重箱」

「重箱」。
赤坂の裏通りで黒塗りの車が良く店に屯している知る人ぞ知る鰻の名店。
かの田中角栄元首相も舌鼓を打ったとか。
まさしく銘店である。
創業は文政年間ざっと200年前!
「素材ありき」を家訓に今八代目が暖簾を守っている。
水から拘り六代目が赤坂へ移転する際井戸の良さで決めたという当地。
きれいな井戸の湧水が、鰻には滅多に発育しない卵巣をもった、
それだけ自然豊かでストレスなく育った、大井川の天然鰻を休ませる生簀に放たれる。

素材ありきの理念から「秘伝」のたれはないと言い切り、鰻のうまみを引き出し、
鰻そのものを味わうことに、たれの極意を本分に日々暖簾を掲げている。
ここの名物は、同い年で創業時からの盟友F社I社長の好物「鯉こく」。
鯉の身は一切使わず新鮮な潰したての肝だけ丁寧にこして江戸赤味噌仕立ての椀に仕立てる。
川魚の臭みとは無縁の“コク”を味合う逸品である。
箸休め、口代わりの一品、この日はあん肝を溶いてポン酢で頂く「鉄刺に小葱をまぶした小鉢」
それに春らしい「蛸と菜の花のお浸し」。
どちらも一部の隙も無い。
無論看板の白焼・蒲焼にも寸分の隙もない。
味、そのもののみならず、設え、雰囲気、器、五感で味合う江戸の味。
是非一度ご堪能あれ。

重箱
東京都港区赤坂2丁目17番61号
TEL:03-3583-1319

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