「旨い！」
流石、青竹打ちで名高い数ある佐野ラーメン有名店の中でも頂点を極める日向屋。
最初のひと匙目のスープから唸らせる。
佐野ラーメンの最大の特徴は、麺を太い孟宗竹を麺打ち職人が膝に鋏み、
竹で麺だね（小麦粉で練った団子状の面の元）に圧をかけ練り込んで行く。
この青竹打ちの最大の効能は、麺の内部に空気（気泡）が入り込んで熱効率を上げること。
これにより、茹で上がり時間の短縮とコシの強さを同時に実現出来る事である。
そのメリットは不揃いの麺を一口啜っただけで覿面である。
スープの鶏ガラベースに豚骨や野菜を加えてあっさり醤油で仕上げる。
この教科書通りを極めた店が「日向屋」である。
日向屋の一日は10時スタートの整理券配布で始まる。
発券機で整理券を受けとり11時のオープン或いは入店30分前の連絡を待つ。
11時のオープン後に整理券を受領するとこの待ち時間は最大180分にも及ぶ。
これに恐れをなすことなかれ！
その間、日向屋から車で15分圏内に、
4～6月なら藤棚で有名な「足利フラワーパーク」や、スターバックスもテナントしている
「佐野アウトレット」もあるので待ち時間の有効活用には困らない。
待ったことを後悔させない味が日向屋にはある。
冒頭に戻るが本当に旨い綺麗に澄んだスープ。
一瞬塩ラーメンかと見まごうようなスープを啜れば待ち時間を瞬時に忘れる。
味も澄んでいて雑味を感じさせない。
それでいてしっかり味がある。
麺は前述の佐野ラーメンの教科書中の教科書。キングオブキング。
「もっちり」「しこしこ」「喉ごし良し」の三拍子そろった不揃縮れ麺。
更にチャーシューは豚バラで全体にあさっりとした中その存在感を高めている。
餃子は、ふっくらモチモチでキャベツのシャキシャキと甘さが絶妙である。
待ち時間を優に超える至福の口福が日向屋にはある。
行楽・買い物をセットで是非チャレンジされたし！小職一押しのラーメン店である。
日向屋
栃木県佐野市免鳥町548-7
TEL：0283-22-4620
