2025.03.30

北海道函館市/寿司「鮨処木はら」

毎年シーズンになると、函館の烏賊漁の不漁が報じられている。
しかし案ずるなかれ、烏賊だけでなく函館の海鮮魚介、まだまだ豊富であった。

函館・湯の川温泉の中心地、津軽海峡真ん前にある鮨店。
その名の通り、大将は鮨職人ひと筋45年の道産子・木原茂信。
函館ならではの鮨を出す、地元でも知らぬ人のない名店である。

すし屋の命カウンターは対岸の青森ヒバの一枚板。
店内からでも晴れた日には下北半島を望むことが出来る。
大将が地元、南茅部や函館周辺の地元の漁師から仕入れる、地場のネタにこだわった鮨。
45年培った江戸前の技法にあくまでこだわるが、地元らしさのエッセンス(例えば小肌は通常の作業に加えて軽く昆布締めにし、昆布の名産地らしい一手間をかける)などを加えることも忘れない。
勿論、黒マグロにも抜かりがあろうはずはない。
地の利を生かし初夏~年明けにかけては生の海峡マグロが客の舌を躍らせる。
函館近海を中心とした港から仕入れる地元の魚、さきほどの海峡マグロに始まり
南茅部からはニシン、ホタテ、昆布等など。
この日はこれに加えて釣りキンキ、雲丹、毛蟹も。
酒のアテになる一品も抜かりない。
  

ズワイガニの内子(醤油漬)や鯨の形にカットされたシャレの効いた「鯨ベーコン」も美味。
そして函館で忘れちゃいけない「ヤリイカの肝添え」は特に旨かった。
最後は小生の大好物「ヒラメの縁側」を、しかも近海ものの大平目の縁側を、
分厚く切って”とぐろ”を巻いた様な握りを摘まんで〆た。
当夜は大満足、鼻歌交じりに歩いて帰宿した。

鮨処木はら
北海道函館市湯川町2丁目1-2
TEL:0138-57-8825(完全予約制)

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