2020.02.15

港区/ステーキ「あらがわ」

オフィス街から一歩入った路地に忽然と現れる「重厚な扉」。
そこを開けば本邦ステーキ店の最高峰に位置すると言っても過言ではない
『あらがわ』の半世紀にわたり愛される伝統の味とその独特の世界が広がっている。

和牛すべてのブラント牛のルーツとも言える但馬牛の、それも12頭しかいない
基幹種雄牛の血を引き、但馬牛生育の達人・岡崎伯にて手塩にかけて肥育された牛を使用。

良質なもち米と蒸した大豆を適量ずつ適時に与えられて育てあげられた肉牛。

それを備長炭による、遠赤外線の魔法で表面を“カリッ”、
内面を“しっとり”と焼き上げ、塩胡椒のみで仕上げる。
口腔に迎え入れる前に、
まずは目そして次に鼻腔がその血統の確かさを知ることになる。
見た目も、そして薫りも申し分ないこと請け合いである。

あまりの素晴らしさに暫しナイフを入れるのを躊躇うが、意を決して。
まさに小生の説明通りに肉に火が入っていることを実感するであろう。

芸術的とも言うべき注文通りの
ミディアムレア(焼き加減は十通りから選べる)に火が入った肉を口へ。
その瞬間のチャコールの香り、そして牛肉特有の食欲をそそる薫香。
噛締めていくうちに口腔一杯に広がる肉汁、
そして肉の繊維の程よい噛み応え。
得も言われぬ至福の時が訪れる。
まさにこれこそ口福と言わなむ。

脇役も名優揃いである。
まずは前菜の二大バイプレーヤー、この日のスペシャリテが
「道東の雲丹と湯葉とコンソメ葛よせ」「河豚の炭火焼き」。
あとは麤皮のスペシャリテ「生スモークサーモン」。
炭火で低温半燻(温燻と熱燻の中間)で燻した
なんとも言えない他では味わえない食味である。
ステーキファンなら人生で一度は召し上がれ。
天国に導かれること請け合いである。

あらがわ
東京都港区西新橋3-23-11 御成門小田急ビル1F
TEL : 03-3438-1867
営業時間
12時~23時(L.O 22時)
定休日 : 日曜・祝日・年末年始

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